女性ホルモンと体の痛みについて。ピル服用すると痛みが軽減した体験。

女性ホルモン

月経周期(女性ホルモン)によって痛みが変化することをご存知でしょうか?

私は初経を迎えてから、様々な体調不良を感じることが増えました。そして、線維筋痛症を発症してからは、黄体期に体の痛みが強くなります。きっと女性に生まれてなければ、線維筋痛症になっていなかったのでは?と思っています。

皆さんは月経周期による痛み、どうでしょうか?
個人差はあると思いますし、線維筋痛症でなくとも頭痛やその他の不調に悩まされている方も多いと思います。

この体の痛みと女性ホルモンはきっと深い関りがあるのだろう…
そのようにいつも感じていたところ、とある書籍で女性ホルモンと痛みについて解説されている一文を見つけましたので、紹介したいと思います。線維筋痛症の方だけでなく、月経前から月経中にかけて体調不良を感じる方もぜひご覧下さい。

月経周期とは?

女性は月経周期の変化により、痛みに敏感になる時期があると研究で報告されています。

(※同じ痛み刺激であっても、黄体期は卵胞期より痛みを感じやすい傾向にある)

・月経周期とは?

月経開始日から次の月経の前日までの日数ことで、正常な月経周期は25~38日です。月経周期は以下の3つの期間に分けられます。

・卵胞期(卵子が放出される前)とは?

下垂体前葉の卵胞刺激ホルモン分泌が増すにつれて、卵巣で卵胞が成熟します。卵胞の発育と共に卵胞から分泌されるエストロジェンが増加し、これによって子宮内膜の肥厚が始まります。

・排卵期(卵子が放出される期間)とは?

エストロジェンの濃度が急激に上昇し、視床下部に作用して、排卵を引き起こします。

・黄体期(卵子が放出された後)

排卵後の卵胞から黄体が作られ、プロジェステロンが分泌されます。このプロジェステロンの作用により、子宮内膜から分泌物が出てきます。

なぜ痛みが変化するのか?

月経周期によって疼痛への反応に違いが生じる理由について、まだ不明な点が多いとされています。
現在、明らかにされている根拠は下記のものになります。

「黄体期の後期に月経開始に先立って、プロジェステロンの分泌低下」

「その際に子宮内膜から発痛物質であるプロスタグランジンE2やプロスタグランジンF2αが月経を促すために分泌」

「これらのプロスタグランジンが子宮を収縮させ、過度な収縮が生じた場合は月経痛として感じる」

このプロスタグランジンは血中へ移行すると代謝されるまで持続的な痛みの原因になります。

また、黄体期後期は内因性鎮痛物質と呼ばれるβエンドルフィンも減少することで、ネガティブな感情を抱きやすくなり、痛みに対する感受性が高まることで痛みを感じやすくなります。

これが私の痛みの増悪に繋がっていると感じています。そこで、月経前の不調も多いため、婦人科でピルを処方してもらうことにしました。

初めてのピルの服用、副作用と効果について

近所の婦人科で、以前より月経前の体の不調があることを説明し、ピルを処方してもらいました。飲み始めてから一週間後あたりに、胃がむかむかするような副作用と思われる症状がみられ、一週間程続きました。また、少量の出血が続くこともありました。しばらくすると副作用も落ち着き、予定日に生理がきました。

私は線維筋痛症になってから、黄体期に入ると痛みがさらにひどくなることを痛みの記録を日々つけていく中で、気付くことができました。ピルを服用することで、黄体期のだるさや体調不良、痛みの悪化をほぼ防ぐことができ、もっとはやくからピルを服用すると良かったなと思っています。

ピルを服用しているので、1年に一回はエコー検査と採血を行う予定です。
ずっと続けていけたらいいなと思います。

その他の対策法について

①先制鎮痛法

月経による痛みを感じる前に先行的に鎮痛薬を使用する方法です。市販薬を試してみるのも良いと思います。主治医に相談してみましょう。(線維筋痛症による痛みではなく生理痛に対しての対策法です。)

②鍼灸施術
鍼灸の刺激は脳や体、自律神経に働きかけ、様々な効果を発揮します。

・βエンドルフィンの分泌を高める
鍼灸の刺激は脳に働きかけ、下垂体からβエンドルフィンの分泌を高めることが研究でわかっています。

・セロトニンの分泌を高める
うつ病の治療と鍼灸を併用することで、通常の治療+カウンセリングよりも効果があったことがイギリスの研究で報告されています。

・抗炎症作用
鍼灸の刺激が迷走神経に働きかけ、その刺激が脾臓に送られて、炎症性サイトカインを減少させることがわかっています。(炎症反射)

・痛みの緩和
下降性疼痛抑制系にはたらきかけるため、鎮痛効果があります。慢性疼痛、痛覚変調性疼痛の治療法の一つとして鍼灸が選択されています。

・自律神経への整調作用
女性ホルモンの変化は自律神経を乱す原因になることがあります。鍼灸の刺激は必ず自律神経に働きかけますので、自律神経の乱れによる不調にもお勧めです。

書籍の紹介「痛みの心理学」

今回のブログで紹介した内容はこちらの本に書かれています。興味がある方はぜひご覧ください。

痛みの心理学:感情として痛みを理解する

人生に痛みはつきものである(No Pain、 No Life.)。これまで、痛みは単純な「感覚」として理解されることが多かった。しかし、現在では喜怒哀楽に並ぶ「感情」としてとらえ直すパラダイムシフトが起きている。本書では、脳科学の進展に伴って蓄積されている痛みに関する最新のエビデンスを紹介するとともに、癒しや鎮痛の問題にも科学的にアプローチし、痛みと共生していくにはどうすべきかについて考えていく。

 

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